ヴェローナの二紳士  シェイクスピア全集 〔8〕 白水Uブックスヴェローナのバレンタインとプローテュースは大親友。
ミラノに留学したバレンタインは ミラノ大公の娘シルヴィア姫と恋に落ちる。
プローテュースも、故郷に恋人ジュリアを残して、ミラノへ。
そこで、なんと親友の恋人シルヴィア姫に恋してしまう。
シルヴィアをあまりにも愛してしまったプローテュースは、友人を出し抜いて、
恋人をわがものにしようとする。
故郷から 密かに男装してミラノに来たジュリアは プローテュースに召し使いとして仕えることになり、恋人プローテュースの心変わりを見る。
主人の言いつけで、主人の片思いの相手シルヴィアへの手紙を届ける遣いなどをし、心の痛みを抱きながらも、彼にどこまでも仕えていく。親友の陰謀により、ミラノ大公から追放されたバレンタインは、ミラノの宮廷を去り、森の中で暮らしていたが、そこで、シルヴィアと彼女を追ってきたプローテュースを見かけ、そのやり取りから、初めて親友の裏切りを知る。バレンタインはシルビアを助け、プローテュースをも許す。大公もバレンタインの光り輝く人徳を称え、かつての追放を取り消し、シルヴィア姫を与える。
ジュリアも男装の服を脱ぎ捨てて、 恋人プロ―テュースを許し、あたたかく恋人四人が大公のもとで結ばれる。