から騒ぎ  シェイクスピア全集 〔17〕 白水Uブックスパデュアのべネディックとクローディオは生涯独身を誓い合っていた。
しかし、クローディオは、メシーナの知事レオナートの娘ヒーローに一目惚れ。
『から騒ぎ』は、レオナートの邸へ、この二人の男が、主君ドン・ペドロらに随ってやってくるところから始まる。
ヒーローの従妹ベアトリスと罵り合いを繰り返すべネディックだが、二人を相思相愛の仲に仕立てるように 領主ドン・ペドロが楽しい計画を思いつく。クローディオ、レオナートと結託して、三人で 隠れたべネディックにわざと聞こえるように、ベアトリスがベネディックに恋焦がれていると内緒話をする。彼はそれを信じ込んでしまう。一方、ドン・ペドロに言われるまま、ヒーローは、侍女アーシュラとマーガレットと結束。同じく三人、隠れたベアトリスに聞かせる大声での内緒話。その二つの芝居は大成功。お互いに会えばいがみ合っていたベネディックとベアトリスはあっという間に、惹かれあい、本当に熱烈に想う恋人同士になってしまう。
こんな面白おかしい出来事の裏では、誰も気づかないうちに、ドン・ペドロの弟、ドン・ジョンの陰謀が、進行していた。ヒーローが浮気を繰り返しているという嘘を、クローディオ、ドン・ペドロに吹き込む。クローディオはあまりの悲しみに 、結婚式当日 そのことを公然と暴露、結婚式で結婚破棄。幸せは一瞬にして、崩壊。しかし、大馬鹿な警官ドグベリーが真犯人を捕らえ、真相が明らかになる。独身の誓いはどこへやら、、二組の幸せなカップルが結ばれる大団円。 音楽とダンスで盛り上がり、ハッピーエンド。